【Netflix 「私たちが出会った奇跡」観了!!あらすじ、感想、レビュー】

すごく面白かった。
ミステリーのようで、
ホームドラマのようで、
恋愛ドラマのようで、
ファンタジーのようで。。。
色んな要素の混じったドラマ。
大人のドラマだった。
<人物相関図>

同姓同名の二人のソン・ヒョンチョル。
一人は銀行の支店長でバリバリの仕事人間で、とてもクール。頭脳明晰。
部下にも厳しく、ときにパワハラまがいなこともするし
自分だけが正しいと思っているので、人の話を聞こうとしない。
妻に対してもそうだから、しだいに妻の心は冷めていく。
もうひとりは、中華料理人。
ふっくらした体型にいつも笑顔で穏やかな人柄。
家族仲はとても良くて、一人娘もパパっ子。
父親とも同居して、家族4人、本当に仲がいい。
そんな二人が、同じ日に、同じ時刻に事故にあい。
銀行支店長のサンチョルが亡くなり
料理人のサンチョルは助かって、元気だったのが
突然食べ物がつまって死んでしまう。
ところが、これが神様の手違いで
本当は料理人のサンチョルは生きるはずだったのだ。
急いで手続きしてしまい
料理人のサンチョルの体は荼毘に付されてしまったあとに
支店長の葬儀が行われる直前に、料理人のサンチョルの魂が入り
支店長の体に料理人の魂が入って生き返ってしまった。
見た目がすっかり変わってしまったサンチョル。
病院を抜け出し、急いで妻のもとに
自分は生きている!と訴えるのだけど、
まるで姿が別人の男の言うことを信じるわけもなく。。。
そんな料理人の魂の入った、銀行支店長のサンチョルが
どうやって生きていくのかが描かれる。
離婚寸前の夫婦関係。
まったくコミュニケーションのない親子関係。
悪事だらけの銀行内部で、汚名をきせられ
そのまま亡くなったことで隠蔽されるはずだった職場。
料理人の魂の入った銀行支店長サンチョルは
体は銀行支店長なので、頭脳も明晰のままで
キオクも体が覚えていたこともあり
しだいに、銀行支店長のサンチョルの片鱗も見せながら
職場、家族の問題に立ち向かっていく。
そんな中、夫婦関係も変化していき
事故後、まるで別人になった夫に戸惑いながら
その優しさ、温かさにふれるうちに、出会った頃の気持ちを思い出す妻。
亡くなったと思ったのに
偶然出会った銀行支店長が、
あまりに言ってることがおかしくて
あまりにも、自分のことや娘のことや父親のことを
よく知りすぎていて
亡くなった直後にやってきた支店長が
自分の体は焼けてなくなってしまった!と妻に訴えたことが
よぎっていき、
もしや、本当に中身は料理人だった自分の夫なのではないかと
気づいていく料理人サンチョルの妻。
そして、娘。
そして、銀行支店長の息子。
とっても丁寧に描かれる2つの家族と
全員の心理。
銀行の行員たちのキャラも、とてもよく描かれていて
一人ひとりの役割が、すごく分かりやすかった。
また、刑事役のチョンソクホさん。
本当に、私が見るドラマ、最近特によく出ていて
親近感さえ覚える。
このドラマでは、とてもキーマンとしての役割を果たしていた。
そしてそして、銀行支店長の同級生で事故後
唯一、サンチョルの正体を知り、相談に乗りながら
サンチョルの2つの家族をサポートするタップリ(チェ・ビョンモ)が
すごく良いキャラだった。
この方、つい最近見た「ヨンパリ」では、すっごくイヤな室長役やってて
憎たらしい!と思っていたけど、この役は180度違ってて
すごく温かい人柄と、気の弱そうなところがある人の良いおじさまで。
ホントにみんな芝居がうまい!
子どもたちも、二人同じ中学に通ってて
片方は父親を亡くし、
片方は父親が別人みたいになり
だんだん二人、父親の共通点を見つけ出して
仲良くなったり、ケンカしたりと、この思春期ならではの
子どもの心情を、また本当にとてもよく描かれてて。
いったい、最後はどうなるんだろう???と
気になって気になって。
また、料理人の妻にいつもそばにいる天使。
最初は死神かと思ったけど
実は、守護天使なのだそうで、
どうしてサンチョルではなく、妻や娘や息子をフォローしてるんだろうと思ったけど
守護天使というのを聞いて納得。
自分の間違いで運命が変わってしまった2つの家族を
どうにか幸せにしたいと頑張るのだけど
ミスのせいで、どうにも出来ない運命が、また最後、そこには待っていて。。。
これには、ちょっと衝撃が強すぎて
しばらく動けないほどだった。
<ここからネタバレになります>
体が銀行支店長となり、銀行支店長としてのキオクもあるサンチョルは
料理人サンチョルでもなく、
元の銀行支店長サンチョルでもない、
まったく別の3つめの人格サンチョルとして生きていることを自覚しはじめる。
なによりも、銀行支店長の妻、ヘジン(キム・ヒョンジュ)を愛するようになり、
また、ヘジンのほうも、変化した夫に再び愛情を持つようになり。
料理人の妻ヨナ(ラ・ミラン)は、中身が夫だと確信すると
自分の家に帰ってくるのが当たり前だと
そういう流れを必死に作ろうとするのだけど
なかなかうまくいかない。
銀行支店長になったサンチョルも、自分はヨナの夫だと告白してからも
銀行のことや、ヘジンたち家族のこともあり
それらを振り切って、ヨナたち家族のもとに戻ることは容易ではない。
でも、少しづつ解決し、
元の自分の魂と体のいた家で寝るようになると
これが、とても居心地が悪い。
そう思っていることに気づくヨナ。
それが、なんなのかよくわからないサンチョル。
どうしても、行かないでほしい!と泣きついた銀行支店長の妻、ヘジンは
ある日光熱を出し、うなされているのを娘が気づき
サンチョルに電話すると、
夜中に駆けつけようとしたサンチョルに
今度は、ヨナが「行かないで!!」と取り乱した。
大雨が降る中、びしょ濡れになりながら
ずっと帰ってくるまで、ここで待ってる!と言い張ったヨナ。
そんなヨナに傘をさして、そっと抱きしめる天使アト(カイ)。。。
このカイが、すっごく良かったのだよ。
失敗しちゃったときの表情とか、
2つの家族を守ろうとしても、どっちかが壊れそうになっていくのを
とてもつらそうに見ている姿とか。
それでいて、あまりこの天使が出過ぎないのも良かった。
あんまり出てきたら、コメディになりすぎちゃうし。
そして、最後。
ヨナが事故にあって死んじゃうっていう
別の運命になってしまって。
目の前に現れたアトを見たサンチョルは
アトにお願いをしたんだね。
目覚めたら、時が巻き戻っていた。
2つの家族はみんな元気で
銀行支店長のサンチョルも、料理人のサンチョルも元気。
ただ、違うのは銀行支店長のサンチョルが
料理人のサンチョルの魂が入っていたときのキオクを持っていたこと。
そして、事故も回避され
銀行の不祥事も汚名を着せられることなく解決し。
ヘジンとも、自分から優しい言葉をかけやり直そうと努力を始める。
銀行支店長になったサンチョルも、死んじゃうんじゃないかと
ハラハラしてたけど。
とても良い最終回で
涙が止まらなかった。
ありえない内容のドラマのはずなのに
全然、そう思えなくて
真剣に、自分だったら?とか、あれこれ考えながら
夢中になって見てしまったドラマだった。
ホントに良かった。
「私たちが出会った奇跡」
これは、全員に言える言葉だったんだ。と最後に分かる。





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