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ドラマレビューBlog byちゃめ

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【角田光代「坂の途中の家」】

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ごく普通の主婦里沙子が、生後8ヶ月の我が子を殺してしまった主婦、
水穂の刑事裁判の裁判員になった話。
3才になる娘を抱え、実の両親とは折り合いが悪く
夫の両親の住む浦和へ毎日子どもを預け遠回りして裁判所まで通い
これまで、まったく縁のなかった裁判に関わっていくことで
自分が娘を出産し育てるにあたって、母乳でなければいけない。
という凶悪観念にかられた日々を思い出し、
泣き止まない赤ん坊との日々を思い出し、
保健師や友人、公園で出会う母親たちからの言葉で傷つき
夫や姑からの心無い言葉でも傷ついてきたことに
蓋をしてきたことを急激に昨日のことのように思い出していく。

しだいに、被告人の水穂と自分が重なりあって
公判を重ねていくと同時に、自分がやってきたことと
水穂がやってきたことの境目が分からなくなっていく。

あまりにも身近に起きた、見知らぬ女性の事件。

それだけでも疲れるのに、娘の文香のダダのこね方は
ハンパなく里沙子を痛めつける。
あまりにも、その駄々こねの描写がリアルすぎて恐いくらい。

ビールを飲まないと眠れなくなる里沙子に
アルコール依存症だと決めつける夫。
裁判員になるなんて、キャパオーバーな事なんだから
断れと言う夫。
ダダをこねる娘に、ちょっとしたしつけのつもりを
虐待と勘違いされ、自分は本当に虐待をしているのか
ずっと虐待をしてきたと思われているんじゃないかと
疑心暗鬼になっていく里沙子。

もう、これは心の葛藤で
公判が続くあいだじゅう、証人が変わるたびに
里沙子は、深く深く考えすぎてしまい
読むのがめんどくさくなってくるんだけど
この里沙子は、いったい最後にはどうなるんだろう?
水穂は、どうなるんだろう?という思いが強すぎて
一気に読む進む。

考えることも大事だけど
ま、いっか。と思うことも大事。
でも、ちゃんとその時にしっかり考えて答えを導き出さないと、
とんでもない誤解や思い込みをしたまま人生を過ごしてしまうと言われたようで
最後まで読んで良かった。と思った。

角田光代さんの長編小説は、これだから好きだ。
日常が、恐怖になってしまうスリリング。

裁判員って、まだまだ身近じゃないし。
体験した人の話も聞くこともない。
こんなふうに小説になって初めて今回、裁判員の大変さも知った。


この小説は今年の春にWOWOWでドラマ化されたみたいなのね。
知らなかった。
これは、ぜひ見てみたいと思う。
柴咲コウは、どっちの役なんだろう?

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