【天海祐希、本木雅弘主演「水曜日の情事」】



2001年10月から12月までフジ系で放送。
<キャスト>
佐倉詠一郎(35):本木雅弘
佐倉あい(33):天海祐希
前園耕作(29):原田泰造(ネプチューン)
岡島明洋(31):谷原章介
浜崎由香子(22):伊東美咲
小暮志麻子(33):木村多江
沖野晶午(32):北村一輝
田畑ミチル(21):眞鍋かをり
都山ハコ(20):金子さやか
平松瑛子:蓼沼千晶
溝口美紀子:林真奈美
倉木景子:永松恵子
大森年宏(46):田山涼成
溝口興三郎(55):田村亮
天地操(33):石田ひかり
脚本:野沢尚
CSで放送されていた野沢尚ドラマ「水曜日の情事」を
見終えた。
どろっどろの恋愛ドラマで、ハードボイルド。
おしゃべりな男、佐倉を演じる本木雅弘は
本当に、こんなに女にだらしないんじゃないかと思うほどの熱演。
昔、高校生のころに親友の男を寝取り
いらい、15年音信普通。
それが、「罪悪感」として自分が許せなかった、愛(天海祐希)
再会した親友、操(石田ひかり)に
夫、詠一郎(本木雅弘)を会わせたら
絶対に、二人はくっついてしまう。
それを知りながら、操の前に夫を差し出してしまう愛。
「不倫」に酔いしれ
隅田川を隔てて、15分の愛人の家と
自宅を、行ったり来たり。
知らないふりをしながら、すべて知ってた妻、愛。
苦悩しながらも、どこか楽しげなのは
「不倫」だからなのか。
理解できない作家の前園(原田泰造)は
3人の話を佐倉から小説のネタ元として聞きながら
奇妙な3人の交流に交わってしまい
戸惑いながら、愛を愛してしまっていた。
前園を愛する銀座のホステス、由香子(伊東美咲)
本気じゃないのに、愛する人がいながら
違う人のそばにいるのは・・・
人は、自分だけの血では、温まれないからなのだそうだ。
と、話すのは、文豪の巨匠、溝口(田村亮)
また、この人の言葉には、深さがあって「人生」を感じる。
それだけのことを体験してきたのだと
愛は、夫と別れたあとに、溝口と仕事の関係で初めて
会ったときに、聞かされる。
不倫相手だった愛人が
妻と離婚をして、男を自分のものにして
1年。
男は、牙を失った動物のようにおとなしくなってしまい
物足りなささえ感じていた愛人。
もはや、愛人は愛人ではなく、内縁の妻。
刺激がなく、
また、「愛人」に戻りたいとさえ思うようになる。
そんなときに、目覚める男の元妻への「想い」
愛は、ずっと待っていた。
毎晩、足音がすると、あの人じゃないかとドキドキする。
男のパジャマを抱きしめて泣き明かした夜もある。
そんな愛のことを、わかってた元夫。
「やりなおそう」
どの口が言うんだ。
S極とN極のように、再び引かれあってしまう元妻と元夫。
抱き合い、唇を奪い合い、再び燃え上がる感情。
そこに、操はあらわれ
「おうちに帰ろう。美味しいご飯いっぱい食べて
ぐっすり眠ったら、いやなことは忘れちゃう。
そうして、1年作り上げてきた私たちの家へ
帰ろう」
笑顔で、二人の言い訳も
言い分も、何も聞かずに強引に男を連れ帰る操。
へ・・・
帰るんだ。。。。
そして、操は、結婚式をあげたいという。
愛もみんな呼んで。
挙式のその日。
愛は、喪服のように黒い服で現れた。
誰もが注目する、愛人と元夫の挙式に出席する、元妻。
しかも、ヴァージンロードを一緒に歩いてほしいと言う元愛人だった親友
操。
二人が神父さまの前で「誓い」をする前に
愛は、懺悔と自分の誓いを、神に告白した。
絶対に幸せになる。
詠一郎なしで。
ふかふかのお布団のような幸せに。
そして、愛人だった新婦まで言い始める。
「あなたと一緒に幸せになることは、誓えない。
愛と同じように、あなたなしで幸せになりたいの」
読む者を夢中にさせ
読み終えたあとに、呆然自失。
そして希望が次に見えてくるような、そんな恋愛小説を
佐倉は前園に書いてほしいのだと懇願していた。
それが、まさにこの「水曜日の情事」だった。
忘れたころに、台詞の一言ひとことが、胸にささる脚本。
今は亡き野沢尚作品の素晴らしさは
時がたっても、何度見ても、あらたな発見があって
その見た自分の「時」によって感じ方、捉え方が違う。
すごいと思う。
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