【「半沢直樹」長期化の問題は原作不足】



いまや社会現象か――初回19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から
右肩上がりの視聴率は、9月8日放送の第8回が32.9%を記録。
ドラマ『半沢直樹』(TBS系)に早くも長期シリーズ化の動きがある。
制作関係者は「続編どころの騒ぎじゃない。
上層部からは2時間特番や映画版も含め、長期のシリーズ化も
視野に入れるよう言われています。
ヒットを狙って作ったものではなかったので、逆に大慌てになっていますよ」と話す。
当初は「視聴者に媚びたような最近の傾向とは違うものを作ろう」と内容重視で、
目標視聴率も15%程度と控えめの設定だった。
「プロデューサーも演出家も、とにかくいい作品を作ろうということで
一致していました。主演のキャスティングも、地味でも実力がある人をと、
堺雅人さんに早くから決まっていたんです。それが、ここまでヒットするとは……」(同)
この思わぬブレークに、局も欲を出したようで
「テレビ朝日の『相棒』や、フジテレビの『踊る大捜査線』のような
シリーズ化を求めている」と関係者。
ただ、問題は原作との兼ね合いだ。もともとビッグプロジェクトではなかったため、
原作者の池井戸潤に対しても「半沢が頭取になるまでやらせてほしい」という
大ざっぱな要望しか伝えていなかったという。
「現時点では映画化や特番の予定は立てられないので、
まずはとにかく続編の道筋をということですが、
長期シリーズ化するには原作の量が足りないんです」(同)
原作は小説『オレたちバブル入行組』
『オレたち花のバブル組』(共に文藝春秋)を基にしたものだが、
その後は昨年6月『ロスジェネの逆襲』(ダイヤモンド社)が発売されたばかりで、
これ以上の執筆を急がせるのは現実的には難しい。
こういうケースでは通常、ドラマ版のオリジナル脚本を用意するが、
池井戸氏が原作から離れすぎた展開をあまりヨシとしていない感じだという。
「おそらく、自分が書いた原作よりもテレビドラマの世界観のほうが
主体になってしまって、今後は何を書いてもドラマと
比べられてしまう危機感があるんでしょう。
あまり強引に進めて、フジの『海猿』のように
原作者と揉めるわけにはいかないですし……」(同)
ただ、今回のドラマヒットで原作本が累計200万部を突破する
恩恵は受けており、両者の話し合い次第でシリーズ化の可能性は残されている。
それでも問題はまだある。主演の堺のスケジュールと
本人の意向が、あまり色よいものではないというのだ。
「堺さんは、さまざまな役をこなせる万能型の役者。
ひとつの役柄の色がつくのを嫌うでしょうし、
すでにほかの仕事予定が約1年先まで埋まっていると聞いています」(同)
このあたり、堺の事務所に問い合わせると
「スケジュールについては答えられない」と今後の予定変更に
含みを持たせた感じはしたが、TBS悲願の『半沢直樹』のシリーズ化は
簡単な話ではなさそうだ。
(livedoor)
視聴者に媚びたような最近の傾向とは違うものを作ろう
これぞ視聴者の求めたものだったとはね。
地味でも、舞台役者などうまい俳優を使う
主役が堺雅人だったから、半沢直樹とマッチしたんだよ。
舞台で育ち時代劇もできる堺雅人だから。
ゴスペラーズも遠い目で見てるだろうな~
倍返しを。
池井戸さん、東野圭吾なみに、素早くいい作品を仕上げるしかないよぉ
| ▼2011年10月スタートドラマ▼
|