【「ザ・キング～永遠の君主」鑑了 感想、レビュー】

　

すんごいスケールの大きなドラマだった。
時空を超えて、行ったり来たり。。。

ただのファンタジーSFなのかと思えば
とんでもない。

そこは２０１９年。
「大韓帝国」という現代の韓国にはない皇族が存在する。
その絶対皇帝である陛下。イ・ゴン（イ・ミンホ）

物語の始まりは、この陛下が８歳のとき。
皇帝だった父を父の兄、イ・リムが謀反を犯し父を暗殺。
息子のイ・ゴンも襲われ首に酷い傷を負いながらも
かろうじて助かった。
そのとき助けに現れた全身黒服の人間。
そのポケットから、ゴンは出ていた紐を掴み
それが、警部補チョンテウル（キム・ゴウン）のIDカードだった。

そのカードを大切にしていた陛下は
ついにその警部補チョン・テウルと対面することになる。


そこは、２０１９年の「大韓民国」。

大韓帝国と大韓民国はパラレルワールドだったのだ。。。。

もう、これだけでも、何がなんだか
ワケわからない状態なのに、
次々、何がなんだかワケわからん！！状態に陥っていく。

みんな、二人づついたりするのだ。


そのパラレルワールドには、同じ顔、同じ誕生日に同じDNAで
同じ両親の顔から生まれた自分が存在しているのだ。


似てるようで、全く違う２つの国。

陛下を守る近衛たちが、これまたすっごくカッコよくて。
中でも陛下の側近中の側近、チョ・ヨン（ウ・ドファン）がヤバい。

７話あたりから、このチョ・ヨンがパラレルワールドの自分と同じ顔の
ウンソプと対面するのだけど。
このウンソプは、ヨンとはまるで違う性格で
とても穏やかで明るくて、人懐っこい性格だけど
どこか夢を持ってない投げやりなところがある。
一方のチョ・ヨンは、とにかく陛下を守ることに命をかけ
それを使命としている有能なボディーガード。
銃の扱いも剣の扱いも格闘においてもずば抜けている。

そんな二人が対面すると
ヨンを見たウンソプが
「俺って、こんなにカッコ良かったのか！！」とか言ったりするのだ。
この２人の会話が、もうめちゃくちゃおもしろい。
と同時に、これだけまったく違った人格を演じるウ・ドファンの演技力に
ただただ感動！！！

また、チョン・テウルの帝国でのもうひとりの顔は
ルナという凶悪犯罪者。
カネのためなら殺人だろうが盗みだろうが
なんでもするというとんでもない女。
肌はボロボロに荒れ、目つきも悪く
とても暗い。
テウルとは、これまたまったく別人格なのを
キム・ゴウンがすごい演技力で演じてて
ただでさえ、キム・ゴウンの存在感のすごさとオーラと演技力には
圧倒されるのに、この二役も、ホントにヤバい。


そんなパラレルワールドを行ったり来たりする理由が
最後の方では明確になっていくのだけど。

時空どころか、今度は過去にまでもワープするようになり
時空の中をさまよったり。


「帝国」のほうには、大韓帝国首相が女性で
女性初の最年少首相のク・ソリョン。
とても美しく、元々アナウンサーで、議員となり
首相にまで上り詰めた、とても意識高い系の女性。
次は、皇室に入ることが目標で
ただただ、イ・ゴンを落とそうとあれやこれやと
近づくのだけど、失敗に終わる。

とても性格が悪いのだけど、
この人、っていうか、このク首相って、ホント嫌いだわ。。。って思うわりには
たくさん出てくる。
というのも、やはりこの人も謀反者イ・リムと関わっていくのだ。
でも、最後、この人、めちゃ面白い人生になってる。



イ・ゴンの父を演じているのが、イ・ホ。
あの「ボイス２」「ボイス３」でサイコパスを演じた人だ！
こっちでは皇帝でそうそうに殺されちゃってビックリしたけど。


SFは大好きだけどファンタジーはちょっと苦手な私には
これはファンタジーを超えたSFで
めちゃくちゃ面白かった。
見るのに、ものすごく頭使うので
かなりの集中力が必要で、疲れるんだけど
ホントに面白かった。

最初の５話くらいまでは、まさか、そこまで広がる問題が起きているとは
想像も出来ないような雰囲気だったけど。
これが、韓国ドラマなんだよね。
３話までは、とにかくダルくても、なんでも絶対見る。
展開が起きてさらにおもしろくなっていくのは
全話１６話以上のものが多いので、
５話以降だというのは、ホントだわ。
それでも、この「キング」は、最初から謎すぎる世界観で
楽しめた。

しかし、イ・ミンホ。
本当に陛下にしか見えないんだけど。。。。。
韓国って、ホントすごい俳優さんがいっぱいいる。。。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。応援クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村