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ドラマレビューBlog byちゃめ

ドラマのあらすじ、感想、ネタバレ、ドラマ情報、視聴率、撮影ロケ地情報、ドラマ着用ファッション、新ドラマ情報&斎藤工、斎藤工斎藤工さんの作品情報など

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【瑕疵借り】

kasikari.jpg


そもそも「瑕疵」って言葉知らなくて。
傷、欠点。。。
訳ありのことだったんだね。
ワケあり物件の話だと知って、
不動産かなんかが出てきて・・・と、勝手に想像しながら
読み進めると。
まるで違うのが松岡圭祐。

これまでのシリーズものとは違う作品だと知って
飛びついて買ったのだけど
いっこうに、物件の話は出てこない。

それは、コンビニに勤める女子大生の話から始まって。


そうか!
そういうことか!

と、2話くらい途中あたりで気づく。

話は4作あるのだけど、その「ワケあり物件」に住む
プロの「瑕疵借り」が裏の主人公。
いや、表の主人公?

とにかくワケあり物件にまつわる話から始まるので
けっこう暗い。
切なくなったり、心が沈んだりもする。
だけど、そこからスッキリ解決へと向かっていくさまがみごとなのだ。

ワケあり物件に住んでいた人。
それに関わった人。
そこにもともと住んでいた人。
生きているからには、いろんな事情があるよね。

こんなテーマを思いついた松岡圭祐って
やっぱ天才だわ。

そして、なんとなく松岡圭祐っぽくない小説でもある。
それは、きっと普通の人を描いているから
かな?
オモシロかったです。


 
 
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【噂の女】

uwasanoonna.jpg

この「噂の女」

読み始めたのと、ほとんど同じくらいに
足立梨花が主演で、この作品のドラマ化が放送になって
慌てた~。

かなりの深夜枠だったけれど、
けっこう、足立梨花、頑張ってた~。


タイトルどおり、「噂の女」が主人公なんだけど。

その「噂の女」である、糸井美幸がわからは、描かれていない。

そう、
まわりが、みんな、この美幸の「噂」をしてるのだ。


読み始めたときは、第1章を読み終えて、
なんだ、だらしない男の話?
しかも、中途半端?
なんか消化不良。。。
と、短編なのかと思ったら。

その第1章、「中古車やの女」である美幸が、
今度は、2章の「麻雀荘の女」になって
出てくるではないか!!


この美幸が、
男好きするような雰囲気で
とにかくエロいらしい。
次々に男を侍らかしているという噂が
美幸の周りをとりまく。


ドラマのほうは、
足立梨花サイドからのセリフが多く

女は、男を選ぶことができる。
この田舎で女が成功するには
男を選ぶべきだというのが、美幸の持論。


周りの女たちが、美幸のことを
悪く言うどころか、
最終的には、憧れちゃう。という
カリスマ的存在になってるところが
女の本音を、よく捉えてるな~と、思った。


ドラマと相乗効果で、
とても、面白かったです。



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【「私のなかの彼女」角田光代】

18歳の時から1歳年上の同じ大学の仙太郎と
ずっと付き合ってる和歌。
仙太郎の感性は飛び抜けていて、それなのに
どうして、ごくごく「普通」の自分となんか付き合うのか。
ちっとも自信のモテない和歌は、ときに劣等感を抱きながら
仙太郎の言うことがすべてとばかりに
完全に崇拝していた。

大学生でありながら、イラストレーターとして
大成功をする仙太郎。
メディアにも出るようになり、いつしか置いていかれるんじゃないかと思いながらも
ずっと、仙太郎は和歌のそばにいた。
仙太郎が、いつでも、「上」の生活を見せてくれた。

そんな和歌は、仙太郎の世話をしながらお嫁さんになりたいという
ごくごく平凡な夢を見ていたのだけれど
和歌の醜女と呼ばれた祖母の書いた著書を
取り壊すことになった「蔵」から見つけたときから
和歌の心に、何かが目覚め始める。

ごくごく普通な女の子。
と思いきや。
読んでいくにつれ、全然そうではないことが分かっていく。
おそらく、仙太郎もそんな和歌のちょっと変わった感性に惹かれてずっと一緒にいたんだと思う

和歌の根底に、祖母の生き様の想像や実際に分かっていくものが影響して大きく成長していく。


「汚い生活」と仙太郎に言われるような、いつか夢見た仙太郎のお嫁さんとは、
真逆の生活を送るようになるとは和歌じしんも想像すらしてなかったに違いない。
その変貌ぶりは、徹底してて逆に気持ちいいくらい。

こんな女だって、いるのだ。


そんなふうにも聞こえてくる。

仙太郎が、本当はどんなことを考えていたのかは
和歌からの主観でしか書かれていないので
分からないけれど、とてもとても魅力のある仙太郎が
次は、どんなことをするのか。
どんなことを言うのか、読み進めていくのが楽しみでもあった。

まっすぐじゃない普通そうで普通じゃない人を書かせたら
天下一品の角田光代作品の私の物語。

いやな女だけど、ものすごく魅力的な和歌。
とってもオモシロカッた。

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【乃南アサ「晩鐘」】

やっぱり乃南アサさんの長編大作は素晴らしい。
本当に読んでる時間が楽しくて、終わってしまうのが
悲しくて寂しくて。
なのに、先を読まないといられない。

殺人事件の被害者と加害者の家族たち。
その7年後が描かれている「晩鐘」
最後の下巻です。

被害者側の真裕子が新しい家族ともうまくいきだし、
「風紋」のときに出会ってた新聞記者の建部が
どうにか真裕子の支えになってくれないだろうか。と
風紋のときから思っていただけに、
こちらの展開は、もう、待ってました!とばかりに
拍手。

けれど、やっぱり加害者側の息子。
小学6年になった大輔の日々が
もう、なんとも悲しくて。
なんとも重たくて。
なんとも灰色すぎて。

どうにか、誰かこの子を救ってくれないだろうか。
と思わずにいられない。

被害者遺族へのそれから。も大事だけれど
加害者家族への、残された子どもたちに対しての
何らかのアフターケアっていうのは、本当に必要だと思った。
この小説の中からは、
ケースワーカーやカウンセリングといったものが、まったく出てこなかったけれど
どちらの家族に対しても、通り一遍でなく
本気で対策していくのが、
次の事件につながらいんじゃないかとも思うし
どちらも未来に向かって生きていけるようにしなくてはいけないんじゃないかと本気で思った。


最後は、本当に悲しすぎる結末。

頭の良すぎる大輔が選んだ結論。
頭の良すぎる大輔が、「真実」を知って出した結論。

それさえも、誰か本気で話しを聞いてくれるオトナが一人。
たった一人でもいれば、違う生き方が出来たんじゃないかと思うのに。

もしかしたら、大輔がやったことは
大輔の父がやったことの「動機」と、同じなのかもしれない。とも考えさせられた。

真裕子の母の気持ち。
大輔の父の気持ち。
それだけは、最後まで語られることがなかっただけに
根底にある「殺人事件」の背景は分からないままだけど・・。


 
    

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【「晩鐘」乃南アサ】

殺人事件の被害者、加害者の家族の7年後が描かれている。
長崎の祖父母に預けられていた大輔が
東京の、「伯母ちゃん」のところで住むことになり。
24才になった真裕子は、好きでもなかった会社の同僚と、不倫に陥り。

間で、東京に戻った記者の建部が
二人を再び追っていく。
なぜか、加害者と被害者の家族は、何かで繋がれているのか。
偶然が重なる。
そのキッカケが、わりと建部。
けれど、その建部によって事件後からのことを吐き出すことで救われ、
俯瞰した見方を出来るようになれた真裕子。
相変わらず、殺人者の息子であることは知らない大輔だけれど、どこか計算高い中に
どこか小学生にしては、ませすぎている女好きに
父親の血?と思わせる描写が恐ろしい。
この子は、どんな大人になっちゃうんだろう。
誰から本当のことを知らされるんだろう。
真裕子の家族との関係にも新たな変化が起きて
真裕子は今までにない感情と愛情を知ることになる。
さあ、いよいよ最後の下巻。
終わってしまうのが悲しいくらいに、夢中。


   

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