ドラマレビューBlog byちゃめ

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【「私のなかの彼女」角田光代】

18歳の時から1歳年上の同じ大学の仙太郎と
ずっと付き合ってる和歌。
仙太郎の感性は飛び抜けていて、それなのに
どうして、ごくごく「普通」の自分となんか付き合うのか。
ちっとも自信のモテない和歌は、ときに劣等感を抱きながら
仙太郎の言うことがすべてとばかりに
完全に崇拝していた。

大学生でありながら、イラストレーターとして
大成功をする仙太郎。
メディアにも出るようになり、いつしか置いていかれるんじゃないかと思いながらも
ずっと、仙太郎は和歌のそばにいた。
仙太郎が、いつでも、「上」の生活を見せてくれた。

そんな和歌は、仙太郎の世話をしながらお嫁さんになりたいという
ごくごく平凡な夢を見ていたのだけれど
和歌の醜女と呼ばれた祖母の書いた著書を
取り壊すことになった「蔵」から見つけたときから
和歌の心に、何かが目覚め始める。

ごくごく普通な女の子。
と思いきや。
読んでいくにつれ、全然そうではないことが分かっていく。
おそらく、仙太郎もそんな和歌のちょっと変わった感性に惹かれてずっと一緒にいたんだと思う

和歌の根底に、祖母の生き様の想像や実際に分かっていくものが影響して大きく成長していく。


「汚い生活」と仙太郎に言われるような、いつか夢見た仙太郎のお嫁さんとは、
真逆の生活を送るようになるとは和歌じしんも想像すらしてなかったに違いない。
その変貌ぶりは、徹底してて逆に気持ちいいくらい。

こんな女だって、いるのだ。


そんなふうにも聞こえてくる。

仙太郎が、本当はどんなことを考えていたのかは
和歌からの主観でしか書かれていないので
分からないけれど、とてもとても魅力のある仙太郎が
次は、どんなことをするのか。
どんなことを言うのか、読み進めていくのが楽しみでもあった。

まっすぐじゃない普通そうで普通じゃない人を書かせたら
天下一品の角田光代作品の私の物語。

いやな女だけど、ものすごく魅力的な和歌。
とってもオモシロカッた。

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【乃南アサ「晩鐘」】

やっぱり乃南アサさんの長編大作は素晴らしい。
本当に読んでる時間が楽しくて、終わってしまうのが
悲しくて寂しくて。
なのに、先を読まないといられない。

殺人事件の被害者と加害者の家族たち。
その7年後が描かれている「晩鐘」
最後の下巻です。

被害者側の真裕子が新しい家族ともうまくいきだし、
「風紋」のときに出会ってた新聞記者の建部が
どうにか真裕子の支えになってくれないだろうか。と
風紋のときから思っていただけに、
こちらの展開は、もう、待ってました!とばかりに
拍手。

けれど、やっぱり加害者側の息子。
小学6年になった大輔の日々が
もう、なんとも悲しくて。
なんとも重たくて。
なんとも灰色すぎて。

どうにか、誰かこの子を救ってくれないだろうか。
と思わずにいられない。

被害者遺族へのそれから。も大事だけれど
加害者家族への、残された子どもたちに対しての
何らかのアフターケアっていうのは、本当に必要だと思った。
この小説の中からは、
ケースワーカーやカウンセリングといったものが、まったく出てこなかったけれど
どちらの家族に対しても、通り一遍でなく
本気で対策していくのが、
次の事件につながらいんじゃないかとも思うし
どちらも未来に向かって生きていけるようにしなくてはいけないんじゃないかと本気で思った。


最後は、本当に悲しすぎる結末。

頭の良すぎる大輔が選んだ結論。
頭の良すぎる大輔が、「真実」を知って出した結論。

それさえも、誰か本気で話しを聞いてくれるオトナが一人。
たった一人でもいれば、違う生き方が出来たんじゃないかと思うのに。

もしかしたら、大輔がやったことは
大輔の父がやったことの「動機」と、同じなのかもしれない。とも考えさせられた。

真裕子の母の気持ち。
大輔の父の気持ち。
それだけは、最後まで語られることがなかっただけに
根底にある「殺人事件」の背景は分からないままだけど・・。


 
    

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【「晩鐘」乃南アサ】

殺人事件の被害者、加害者の家族の7年後が描かれている。
長崎の祖父母に預けられていた大輔が
東京の、「伯母ちゃん」のところで住むことになり。
24才になった真裕子は、好きでもなかった会社の同僚と、不倫に陥り。

間で、東京に戻った記者の建部が
二人を再び追っていく。
なぜか、加害者と被害者の家族は、何かで繋がれているのか。
偶然が重なる。
そのキッカケが、わりと建部。
けれど、その建部によって事件後からのことを吐き出すことで救われ、
俯瞰した見方を出来るようになれた真裕子。
相変わらず、殺人者の息子であることは知らない大輔だけれど、どこか計算高い中に
どこか小学生にしては、ませすぎている女好きに
父親の血?と思わせる描写が恐ろしい。
この子は、どんな大人になっちゃうんだろう。
誰から本当のことを知らされるんだろう。
真裕子の家族との関係にも新たな変化が起きて
真裕子は今までにない感情と愛情を知ることになる。
さあ、いよいよ最後の下巻。
終わってしまうのが悲しいくらいに、夢中。


   

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【乃南アサ「晩鐘」・上】

「風紋」の続編。
読むなら「風紋」を先に読んだ方が良いという
レビューを読んで、風紋から読み
上巻読了。
母の殺害事件から7年。
被害者、加害者たちのその後。
そして何も知らない加害者の子供が
当時幼稚園児だったのが小学生高学年となり
常にモヤモヤしたものを、心の奥底に育てながら
良い子でいながら計算高さを持ち合わせた
ちょっと恐ろしい子供に成長してるのが
とてもリアルに描かれている。

「風紋」を読み終えて、すぐにその後が知りたい!
と思うようなすごい作品だったので
既に続編が出ていて、間髪入れずに
続編に入れて、もう夢中。

当時の事件を追っていた記者が
偶然遭遇する恐ろしい事件が
これからどう当時の加害者と被害者と関わっていくのか。
もう、すぐに中巻、下巻に行きます!



  

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【「風紋」乃南アサ】

母親の殺害事件から、被害者家族、加害者家族、
弁護人、検事、新聞記者、あらゆる角度から書かれている昨日の下巻。
裁判が始まり、どちらの家族も変化していく。
立場は違うけれど、ひと目にさらされ、後ろ指さされ、ウワサ話の的になり
元の場所にはいられないのは、同じ。
ただ、今と違ってネットがない時代の小説だけに
傷が、そのまま心をえぐる感じがする。
ネット越しの中傷とは、また違う直接的すぎる痛みが感じられる。

その「人間」を描くのが、本当にうまい乃南アサさんの作品で
ネットがあろうが、なかろうが、人間の心に変わりはなく
語られていることは、今も以前も同じだし
何も世の中、変わってなさすぎるな。とさえ痛感する。

この被害者の家族の次女のその後が、とても気になる!と思ったら
それこそが、読みたいと思っていた「晩鐘」が続編になっている。
ちゃんと、上、中、下と3巻一緒に買っておいて良かった。
すぐに、そっちにとりかかろう!!

最後の結びのシーンは、圧巻だったな。
風化させることの競争。
そんなもの、するわけがないと心の中で言いながらも
世間の中に自分自身が風化していく様子が、なんともいえない。



  


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