ドラマレビューBlog byちゃめ

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【五十嵐貴久「年下の男の子」】

この小説は2008年の作品なんだね。そこから10年近くたった今。
女性が年上だろうと、年齢差など関係なく交際する人たちが多くなってる。
この小説は、37歳の大手乳製品の会社に勤めるベテランOL晶子が主人公。
勤続年数も長く、仕事にも慣れているので知らないことは、ほとんどなく
上司からも信頼されてる女性。
たまたまトラブルで駆り出され、
取引先業者で同じくトラブルを解消するために一晩一緒に仕事をした、
契約社員の23歳の児島くんとの出会いから
晶子にモテ期到来。

14歳差の年齢差に悩む悩む晶子。
今だったら、そこまで悩まなくても?と、
そんなドラマもたくさんあるし。
なんせ、30歳が53歳に告白するドラマまで出てきたからね。
でも、マンションまで購入した晶子は、年齢的にも、
付き合うのなら、結婚を考えられる相手でないとと
結婚にこだわる女性でもないながらも、
そのへんの気持の葛藤が、おもしろい。

とても軽快で、読みやすく、共感できるストーリーで。
最後に、気がついて、本当に良かったね!!って、
心から晶子さんを応援できちゃう小説。

この主人公の晶子さんが。お局様てきな嫌な女でもなく、
晶子をやっかむ人も出てこない。
ガツガツ仕事人間でもないけど、行動力があってアタマも切れそう。

女優さんが演じるなら、どんな人だろう?と
想像しながら、最後まで楽しく読むことが出来ました。

やっぱ五十嵐貴久さんの本は、文章が良いな。
読みやすいな~。


  
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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【東野圭吾「虚ろな十字架」】

一気読みしたくなるまで、少し時間がかかるほど
暗い暗い雰囲気が漂ってて、滅入る内容に
最後まで読めるのか?と思ったほど。

ところが、さすが東野圭吾。
途中から、エンジンがかかるんだよね、いつも。
いや、今回のこの作品は、今までにないほどに暗い不幸な始まりだったので、
「知りたい!!」を求めるまでに、時間がかかった。

7歳の娘を殺され、妻とは離婚。
その妻が亡くなり、真相がみえてくるにつれ
すべてがつながっていくことに引きつけられていく。

これまでのような、<これぞ!>のどんでん返しこそなかったけれど。
子を思う気持ちっていうのと、命のテーマ。

元妻が残した「死刑廃止反対」の内容から
とんでもない事実が隠されていたことに気づいていく
主人公の中原道正。
感情の起伏はまったくと言っていいほどに淡々としてるんだけど、それとは比例して、
起きてきた過去の大事件に、絶叫しそうになった。
想像するだけで、悲しく、苦しい。

すべての描写が、
手に取るように映画でもみているように浮かんでくる、
やっぱり、東野圭吾って、すごいなって改めて思う。

ただ、東野圭吾ならではのどんでん返しがなかったところは、物足りなかったな。
途中で、ほぼ予想がついちゃったのもあるし。





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【消えた少女】

サブタイトルが「吉祥寺探偵物語」とあるだけあって
吉祥寺が舞台。
実在するハモニカ横丁やらチャチャハウスやら。
ちょっと名前をかえた学校やら。
吉祥寺を知ってる人には、それだけでもウキウキしちゃうとっかかり。

主人公の川庄は、外科医の妻と別れ母よりも父が心配だからと
息子は、父にくっついてきてあげたというしっかりした11歳。
妻に男が出来ての離婚だったため
医者でもある元妻からの養育費はたっぷり。
銀行員だった、その主人公は、息子の育児のために
コンビニのバイト店員に。

そして、夜な夜な吉祥寺のマチへと飲んだくれて
出ていく
そんな日常の話しの中で、ネコ見つけました。
で、ずっと続くのかと思い、そろそろ飽きてきそうになったそのとき。

やっぱり、五十嵐貴久さんです!!

そんなはずがない。

オカマのキョウコちゃんが連れてきた美しい人妻。
その女性との出会いから1年前に起きた
少女行方不明の事件を追うことになる。

警察も捜査を縮小しつつあった1年前の事件。

川庄は、銀行マンの頃の人脈や、オカマのキョウコちゃんの幅広すぎる人脈を使って
瞬く間に、警察も見落としていたことに
たくさんたどり着いていく。。


最後の最後のどんでん返しには
驚かされた。

警察官でもない、探偵でもない。
でも、本職とは違った「経験」こそが事件の真相に
辿り着いた川庄の勘の鋭さ。
なんか、読んでて気持ちよかった~。

そんなはずあるわけがない!と言ってしまえば
それまでだけど。
小説ならではの面白さ、小説の世界にどっぷり
連れて行ってくれる五十嵐貴久さんの世界が
たまりません。



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【「TVJ」五十嵐貴久】

TVJ五十嵐貴久

これ、五十嵐貴久さんのデビュー作なんだそうだ。
幻のデビュー作に手を加え、「別冊文藝春秋」に連載され
2005年に出版された作品。

あとがきの解説にも書かれているように
「TVJ」
本当に、妙なタイトル。

まるでDAIGOだ。

テレビジャック。
の、おはなし。


かなり、スリリング。

誰もが出入りするテレビ局。
それが、迷彩服を着て、銃を持って大勢の男たちが
ウロウロしようが、
誰も、不審に思わない。
それが、テレビ局。


ところが、綿密に練られたテレビ局ジャックだったのだ。
その狙い、
その条件。
人質。

すっごくスリリング。

高いビルの窓から落ちていった由紀子。
誰もが、転落死したものと思われていた。

ところが、
ビックリ。

ここからが、由紀子の生命力の強さの発揮。

見回りの犯人と鉢合わせたり
逃げても、逃げても追われる中
迷路のような職場が、特殊なテレビ局という作りで
由紀子の知恵と賢さが次々と描かれる。

警察もいるはずなのに。

番組ごと全国放送となったそれは、前代未聞の生放送となるけど
次は、由紀子は、どうやって
危機を脱出してくんだろう?と、

もう、読まずにはいられない。


五十嵐貴久さんの作品に
絶賛夢中です。


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【交渉人・五十嵐貴久】

 
「リカ」シリーズに魅せられて、五十嵐貴久さんの本、
たっくさん買い集めてまいりました。
手に取ったのは「交渉人」。

特殊捜査班に配属になった遠野麻衣子は
形だけの参加だったが、最も優秀な成績をおさめ
正式配属となる。

石田を思う女心。
けれど、石田には家族が。


そんなゲスを描く警察ものではないのが、五十嵐貴久先生。>
ところが、そのゲスをネタにありもしなかったスキャンダルをでっち上げられ
麻衣子は高輪署の経理へと異動になる。

それから2年。。。


綿密に練られた事件背景。
再び、ネゴシエーターとしての現場を踏ませる決断をした石田の司令。

混乱する現場を、とにかく石田が到着するまで
若干29歳の女警察官が、仕切るのだから
ただならぬ緊張感が、文面からヒシヒシと伝わる。
キレる麻衣子が、再び「ネゴシエーター」としての
復帰戦になるに違いないと、
誰もが思ったであろう、この場面。


そして、石田が到着し、
SBIで鍛えられたネゴシエーターとしての本領が発揮されていく。

コンビニ強盗から始まり、病院に立てこもった犯人たち。
人質は、医師、看護師、患者と複数。
どう石田が、犯人を投降させていくのか、
それはそれは、期待膨らませながら
グイグイ引き込まれ、読み進む。

面白良い!!
すっごくオモシロイ。
時間も忘れて、いったい、どうなるのか。
麻衣子は、この後、どうなるのか。


ところが、


ものっすごい、どんでん返しが待っていた。
これは、驚き。
驚きすぎて、寝る前に読んでて目がすっかり覚めちゃった。


でも、どうして?
どうして、そうしなくちゃいけなかったんだろう。

実は、こちらも感じていた「違和感」。
それを、みごとに、麻衣子が解いてくれる。

ただ、動機としては十分なんだろうけど
やっぱり、納得がいかないところもある。
それが、どんなに有能な人間でも、やはり人間なのだということなんだろうか。

考えさせられる。。。


  

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